1. TOP
  2. 国内医療・薬事情報
  3. 食物繊維の目標量、1日25グラム以上

食物繊維の目標量、1日25グラム以上

新たな栄養摂取基準 来年4月から適用

 厚生労働省は、国民の健康の保持・増進のため5年ごとに定めている「日本人の食事摂取基準」(2025年版)を議論する検討会の報告書を公表した。食物繊維は成人で従来よりも1グラム多い1日当たり25グラム以上摂取するよう推奨している。栄養摂取量の新たな基準は11月下旬ごろ告示する予定で、25年4月1日から適用する。

 厚労省では、報告書で示された基準の改正に関するパブリックコメントを10月24日まで受け付けている。

 報告書によると、主に給食管理の際に参照すべき「推定エネルギー必要量」(1日当たり)は、身体活動レベルが普通の男性なら、「18-29歳」が2,600キロカロリー、「30-49歳」は2,750キロカロリー、「50-64歳」では2,650キロカロリーとする。

 一方、身体活動レベルが普通の女性の場合は、「18-29歳」が1,950キロカロリー、「30-49歳」は2,050キロカロリー、「50-64歳」では1,950キロカロリーを1日当たりの推定エネルギー必要量とする。

 ただ、給食を提供する際には食事の摂取状況と体格の変化を定期的に把握し、適切なエネルギーを摂取できるように努めるとしている。

 食事摂取基準は、最新の知見に基づき厚労省が5年ごとに見直しており、それの策定方針などを決定する省内の検討会が11日に報告書をまとめた。

 25年版には、骨粗鬆症と食事の関連を新たに記載する。十分なカルシウム摂取量は骨量の維持に必要であり、摂取量が少ないことは「低骨量」のリスク因子になるといえるが、カルシウムの摂取量を中高年で増やしても、「骨密度の低下や骨折を予防する効果は小さい考えられる」としている。

【記事提供:株式会社CBホールディングス(CBnews)】
※コンテンツの⼀部または全部を複製、公衆送信、翻案する⾏為を禁じます