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首都圏で手足口病の流行拡大、3都県で警報レベル

手洗いや医療機関受診呼び掛けも

 手や足などに水疱性の発疹が現れる手足口病の流行が首都圏で拡大している。7月25日から31日までの1週間(第30週)の1医療機関当たりの患者報告数は、埼玉、千葉の両県で警報基準値を上回っている。東京都でも都が設定した警報基準を超え、大きな流行になっているという。

 この週の1医療機関当たりの患者報告数は、千葉県が前週比約1.1倍の7.67人、埼玉県が約1.3倍の6.06人、東京都が約1.5倍の4.75人、神奈川県が約1.6倍の4.27人となっている。千葉と埼玉の全県、東京の12保健所管内、神奈川の茅ケ崎市などで警報基準値(5.0人)を上回っている。

 東京都福祉保健局は、感染予防策として、マスクの着用に加え、「まめな手洗い」「咳エチケット」を心掛けるよう呼び掛けている。埼玉県も、高熱や頭痛、嘔吐などの症状がひどい場合、すぐに医療機関を受診するよう促している。

 手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。原因病原体はコクサッキーウイルスやエコーウイルス、エンテロウイルスなどで、感染から3-5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足の甲・裏などに2-3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。

【執筆提供:株式会社CBホールディングス(CBnews)】
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