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認知症薬ドナネマブ 薬価は年308万円
薬事
2024年11月13日 19:20
20日から保険適用 ピーク時の年間販売予測796億円
中央社会保険医療協議会は13日の総会で、アルツハイマー病の新薬「ドナネマブ」の薬価を1瓶6万6,948円、1日当たり8,560円とすることを了承した。体重が50キログラムの人の場合、年間の費用は約308万円となる見込み。20日から保険適用する。
ピーク時の投与患者数は2.6万人で、年間の販売額が796億円に上る見通し。
ドナネマブは、アルツハイマー病による軽度認知障害(認知症の前段階)や軽度の認知症の進行を抑制する抗体医薬品。脳内に過剰に蓄積した「アミロイドβ」という物質を取り除くことで進行を抑える薬で、エーザイのレカネマブに続き国内2例目となる。
用法・用量として、通常は成人に1回当たり700ミリグラムを4週間隔で3回、その後は1回1,400ミリグラムを4週間隔で、少なくとも30分かけて点滴静注する。
投与中にPET検査でアミロイドβの除去が確認された時点で投与を終え、除去が確認されなくても原則として最長18カ月で完了する。
13日の総会では、想定していないような特徴を有する「新規モダリティ」の医薬品などが今後開発されて薬価収載を検討する場合、必要に応じて中医協・総会で取り扱いを改めて検討することも了承した。
【記事提供:株式会社CBホールディングス(CBnews)】
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