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国がん、患者近くの医療機関とオンライン治験
医療・看護
2025年02月12日 16:50
地方の希少がん患者の治験アクセス改善へ
国立がん研究センターは12日、同センター中央病院が希少がん患者の自宅近くの医療機関と提携し、オンライン治験を行うことを発表した。対象となるのはBRAF融合遺伝子陽性の膵がんか、低悪性度神経膠腫の患者。
中央病院が、それぞれの医療機関とパートナー契約を締結。患者は医療機関へ来院し、オンラインで中央病院とつなぎ診察を受ける。治験薬は中央病院から患者の自宅に直接配送し、中央病院の医師の指示に従って内服する。また、患者は決められたスケジュールで対象の医療機関に来院し、検査を受ける。検査結果は同機関から中央病院に共有される。契約締結した医療機関は現在5施設だが、全国に拡大し、希少がんオンライン治験ネットワークを整備していく方針。
希少がんの治験ができる医療機関は都市部に多く、地方の患者にとって参加は時間的にも経済的にも負担となっていることから、がん研では治験アクセスの改善へオンラインを活用する。
【記事提供:株式会社CBホールディングス(CBnews)】
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