国内医療・薬事情報
カードリーダー故障時にモバイル端末で資格確認
2025年05月22日 09:56
アプリ配信 厚労省、初期設定の手順示す
マイナ保険証の情報を読み取る顔認証付きカードリーダーが故障し、医療機関や薬局が患者の資格確認を行えない時などにモバイル端末やタブレット端末で確認できる「マイナ資格確認アプリ」が配信され、厚生労働省は、このアプリを利用するための初期設定の手順を関係団体などに周知した。
マイナ資格確認アプリは、訪問診療などの際にモバイル端末などで患者の資格確認を行えるようにするため、2024年秋に運用が始まった。
厚労省は今回、カードリーダーが故障した時のほか、車いすの利用者や高齢者・障害者などカードリーダーの操作が困難な患者への対応などを想定して用途を拡大し、初期設定(事前準備)の手順の事務連絡を21日付で出した。
事前準備の手順は▽環境情報の設定▽アクティベーションコードの発行▽一般または医療情報等閲覧アカウントの作成-の大きく3つで、オンライン資格確認のシステムにログインして行う。
1つ目の「環境情報の設定」では、訪問診療などの際にモバイル端末やタブレットで利用する「外来診療等(通常とは異なる動線)機能」を使えるようにする。そのため、メニュー画面の「環境設定情報管理」から「環境設定情報更新」をクリックし、「通常とは異なる動線機能」を「利用する」に切り替える。
次に、アプリに端末を初期登録するのに必要な「アクティベーションコード」(半角数字12桁)を発行する。まず、メニューの「マイナ資格確認アプリ管理」から「アクティベーションコード管理」をクリック。どの端末にコードを設定したかを識別するため、「Aさんのスマホ1」などの「端末識別メモ情報」を入力し、「発行」ボタンを押す。端末を複数使う場合、アクティベーションコードは1台ごとに発行する。
3つ目の「一般または医療情報等閲覧アカウント」では、アプリを利用するスタッフごとに情報の閲覧権限を設定し、利用者の情報を登録する。メニューの「アカウント情報管理」から「アカウント管理(登録)」をクリック。「権限区分」で「一般利用者」か「医療情報閲覧」を選択し、「ユーザID」(2-8桁の半角英数字)や「ユーザ名」「ユーザ名(カナ)」「利用開始年月日」を入力し、最後に「登録」ボタンを押す。
アカウントを作成したら、オンライン資格確認システムにログインする。アカウントに一度もログインしていないとアプリを利用できないという。
マイナ資格確認アプリを使う際の患者の本人認証は、マイナカードの4桁の暗証番号を患者が入力する方法のほか、マイナカードの顔写真と患者の顔が同じかをスタッフが目視で確認する方法でも行える。
【記事提供:株式会社CBホールディングス(CBnews)】
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