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マイナ保険証の閲覧情報、薬剤師業務に高い貢献度

日本保険薬局協会調べ

 日本保険薬局協会(NPhA)が全国の認定薬局を対象に行った調査(回答数1,006薬局)の結果、マイナ保険証の閲覧情報による薬剤師業務への貢献度は、重複投薬や併用禁忌の回避など13項目全てで最も高い「5点」満点中「3点」(中程度)以上という回答が半数を超えた。お薬手帳の持参がない場合の服薬情報などの把握では、96%が3点以上と回答するなど、各認定薬局で積極的にマイナ保険証を活用している実態がうかがえるとしている。

 調査は、マイナ保険証で閲覧できる情報が薬剤師の業務に貢献しているかなどの実態を把握するため、2025年3月1日時点で電子処方箋の受付体制がある認定薬局を対象に4月1-30日に実施。1,006薬局が回答した。

 重複投薬や併用禁忌の回避といった13項目の薬剤師業務への貢献度を聞いたところ、3点(中程度)以上という回答が全項目で半数を超えた。平均点が最も高かったのは、「お薬手帳の持参がない場合の服薬情報などの把握」の4.12点で、96.2%の認定薬局が3点以上と回答した。

 次いで平均点が高かったのは、▽お薬手帳に記録がない処方の把握による服薬情報の一元管理(3.98点)▽院内処方の把握による服薬情報の一元管理(3.79点)▽多重受診・過剰処方の発見(3.64点)-など。

 得られた回答から統計解析を行った結果、患者の処方薬や重複・併用禁忌チェックの結果などの情報確認の頻度が高い薬局ほど、業務への貢献度のスコアが有意に高かった。

 一方、情報確認の負担度合いを「5点」満点で聞いたところ、情報確認の業務工程の増加など11項目中10項目の平均点が「3点」(どちらでもない)以上となった。

 平均点が最も高かったのは「システム、ネットワークなどの不具合対応」の3.90点。そのほか、「受付日にしか情報閲覧ができない」(3.86点)、「受付方法によって情報閲覧の可否が変わる」(3.67点)、「情報閲覧の業務工程が増える」(3.54点)などが続いた。

 業務負担に関して統計解析を行ったところ、薬剤師業務への貢献度との関連は認められなかった。

 日本保険薬局協会では、マイナ保険証で閲覧できる情報が薬学的ケアの質向上に貢献しているものの、貢献度の高さにかかわらず業務負担は広く共通して感じられている可能性があるとしている。

【記事提供:株式会社CBホールディングス(CBnews)】
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