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生後2カ月未満の百日咳、感染対策の徹底呼び掛け
医療・看護
2025年06月27日 18:25
全国的な流行拡大止まらず 日本小児科学会
百日咳の全国的な流行拡大が続く中、日本小児科学会はワクチンの接種前となる生後2カ月未満の新生児と乳児に対する感染対策の徹底が重要だとし、改めて注意喚起を行った。
百⽇咳は、けいれん性の咳発作が見られる感染症で、新生児や乳児は重症化しやすく、死に至るケースもある。今年になり全国で患者数が増加し、今月には全数把握を開始した2018年以降、1週間の報告として初めて3,000人を上回るなど流行拡大が続いている状況だ。
日本小児科学会では、3月29日付で百日咳患者の増加と治療に用いるマクロライド系抗菌薬に耐性を持つ百日咳菌(MRBP)に関する注意喚起を行ったが、流行が収まらない状況を踏まえ、改めて注意を呼び掛ける文書をホームページに公表した。
文書では、生後2カ月未満は百日咳に有効なワクチンの接種対象外であり、重症例が相次いでいると強調。基礎疾患のない生後1カ月の女児がMRBPの感染により死亡した事例も報告されているとして、感染予防の重要性を訴えた。
医療機関に対しては、生後2カ月未満の乳児が百日咳に罹患する危険性を認識した上で、MRBPの感染も想定し、2種類の抗菌薬を組み合わせたST合剤の使用も含めた治療方針を立てておくことが重要だと指摘。飛沫や接触による感染を防ぐための対策も徹底するよう呼び掛けた。
【記事提供:株式会社CBホールディングス(CBnews)】
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