1. TOP
  2. 国内医療・薬事情報
  3. 日医、夏に注意すべきやけどへの対応を紹介

日医、夏に注意すべきやけどへの対応を紹介

流水で10分以上の冷却など応急処置が重要に

 日本医師会は7日、症状や応急処置など、やけどの際に役立つ情報をホームページ上に掲載した。やけどの原因による重症度の違い、冷却など応急処置の重要性などを解説し、医療機関への受診を呼び掛けている。

 日本医科大形成外科の小川令教授が解説している。夏は花火やバーベキューによるやけどのリスクがあるほか、日焼けもやけどの一種であることを紹介。熱湯に一瞬触れた場合は、軽傷で済むこともあるが、バーベキューなどの火が衣服に燃え移ると、衣服が燃え続けることで皮膚に長時間熱が加わり、深刻なやけどとなる。

 80-100℃のサウナでやけどをしにくいのは、空気の伝導率が金属や水より低く、熱の伝わり方が緩やかであることも紹介。やけどの重症度が熱源の温度だけでなく、皮膚に接触していた時間、熱伝導率で決まるとしている。

 やけどの応急処置として、まず熱源からすぐ離れるのが大切だとした。衣服に火が付いた場合は、すぐ水をかけるか、服を脱ぐことが重要だが、皮膚に張り付いた服を無理に脱ぐと、悪化の可能性があるという。

 やけどした部分は一時的に高温となり、放置すると組織の損傷が進行する。そのため熱源から離れたら、冷却する必要がある。長く冷やすことが重要で、血管が収縮し、血流が一時的に抑えられ、組織全体の炎症の軽減を期待できるという。流水で10分以上は冷やすことを推奨している。

 水ぶくれや皮がむけたりした場合は、医療機関を受診し、炎症を抑える塗り薬や、必要に応じて痛み止めや抗生剤の飲み薬の処方を受ける必要があると指摘。その後に水ぶくれが破れた場合は、感染を防ぐため水道水で洗浄するか、しみる場合はペットボトルの500ミリリットルの水に小さじ1杯程度となる5グラム弱の食塩水を入れて作った生理食塩水で洗浄するのが良いとした。その後の傷の保護にはハイドロコロイドばんそうこうなど非固着性創傷被覆材を使用するよう推奨している。

 やけどは軽傷に見えても、数時間後から翌日にかけて水ぶくれができることもある。予想以上に深くまで熱が伝わっていることもあることから、心配な時は迷わず医療機関を受診するよう呼び掛けている。

【記事提供:株式会社CBホールディングス(CBnews)】
※コンテンツの⼀部または全部を複製、公衆送信、翻案する⾏為を禁じます