国内医療・薬事情報
医薬品の22%が供給停止・出荷制限、7月末現在
2023年08月23日 18:18
日薬連調べ、「多くの医薬品で供給不安」
医療用医薬品の供給の実態を明らかにするため、日本製薬団体連合会(日薬連)が毎月行っている調査の結果によると、7月末現在、出荷を停止しているか制限している医薬品は、この調査に回答した1万7,035品目のうち合わせて3,811品目で、22.4%を占めた。
限定出荷・供給停止の品目の割合は、5月の調査から3回連続で22%台で推移していて、下げ止まっている。
日薬連では、依然として多くの医薬品で供給不安が続いているとして、増産への対応や限定出荷の解除、供給に関する情報の提供を製薬各社に呼び掛けている。
「医薬品供給状況にかかる調査」は、日薬連が厚生労働省と連携して4月分から毎月行い、医療用医薬品の供給状況(月末現在)や、限定出荷・出荷停止の理由などを把握している。
7月の調査は、同月末時点で薬価収載されている全1万8,443品目を対象に7月27日から8月16日にかけて実施し、うち1万7,035品目の回答を得た。
供給状況に関する集計結果によると、1万7,035品目のうち、「通常出荷」は1万3,224品目(77.6%)で、「供給停止」は1,416品目(8.3%)、「限定出荷」は2,395品目(14.1%)だった。
「限定出荷」の内訳は、他社製品の供給不足の影響で新規の注文や増量の受注を辞退するなど「他社品の影響」が1,527品目で最も多く、1万7,035品目の9.0%を占めた。ほかは「自社の事情」が708品目(同4.2%)、災害や一時的な需要増など「その他」によるものが160品目(同0.9%)だった。
また、1万7,035品目のうち後発医薬品の8,807品目では、「供給停止」が1,024品目で後発薬全体の11.6%を占めた。「限定出荷」は1,831 品目(同20.8%)で、これらを合わせると全体の32.4%を占めた。
■供給停止の解消見込み「あり」757品目の9%
一方、供給を停止している757品目のうち、停止の解消見込み「あり」と答えたのは65品目で、8.6%にとどまった。最多は「未定」の545品目で、72.0%を占めた。解消の見込み「なし」は147品目(19.4%)だった。
解消の見込みがある65品目の解消時期の見通しは、「1-3カ月」が26品目(40.0%)、「3カ月超」が23品目(35.4%)、「未定」が4品目(6.2%)だった。
解消の見込みに関しては、供給停止の1,416品目のうち1,411品目の回答があり、「薬価削除」以外の理由で供給を停止している757品目を対象に厚労省が集計した。
【執筆提供:株式会社CBホールディングス(CBnews)】
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