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ビラノア錠の服⽤タイミングで共有すべき事例

薬局ヒヤリ・ハット ⽇本医療機能評価機構

 ⽇本医療機能評価機構は9⽇、薬局から報告があったヒヤリ・ハットの中から広く共有すべき事例2つを公表した。空腹時に服⽤するアレルギー性疾患治療剤のビラノア錠を服⽤するタイミングと、前⽴腺がん治療剤のザイティガ錠の薬剤変更に関して、医師への疑義照会で適切に対応できた事例を紹介している。

 1つ⽬の事例では、かゆみのある患者にビラノア錠20mgを1⽇1回1錠、⼣⾷前に服⽤するように処⽅された。ビラノア錠は⾷後に服⽤すると⾎中濃度が下がるため、⽤法は⾷事の1時間前から2時間後までを避ける「空腹時服⽤」とされている。そのため薬剤師が処⽅医に疑義照会し、⽤法が「寝る前」に変更になった。

 薬剤師は薬剤を交付する際、就寝前に服⽤することを患者に説明し、⼣⾷から2時間以上空けて服⽤するよう説明した。薬局からの報告では、「処⽅医は⾷前30分の服⽤であれば、⾷事の影響を受けないと考えた可能性がある」として、⾷事の影響を受ける薬剤をリストアップし、把握しておくことを今後の対策に挙げている。

■前⽴腺がん治療薬の変更時に、ステロイド薬の残薬あり

 2つ⽬は、前⽴腺がんの患者にザイティガ錠とステロイド薬のプレドニゾロン錠5mgが処⽅された事例。症状の悪化により、治療薬をザイティガ錠からニュベクオ錠に変更することになった。

 薬剤師が残薬の有無を確認したところ、プレドニゾロン錠が10⽇分残っていることが判明。ザイティガ錠は⾼⾎圧などの副作⽤の発現を軽減するため、プレドニゾロン錠と併⽤する必要があるが、ニュベクオ錠では不要なため、薬剤師が処⽅医に疑義照会を行った結果、プレドニゾロン錠の服⽤中⽌の指⽰を受けた。

 担当薬剤師は、製薬企業の医療情報担当者から薬剤情報を得ていたこともあり、プレドニゾロン錠の残薬を確認するに至ったという。

 この薬局では今後、新規の薬剤を採⽤する際、必要に応じて医療情報担当者に依頼して研修会を実施するとしている。

【執筆提供:株式会社CBホールディングス(CBnews)】
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